ブッロ
Burro

CareleSmithひとみ
作成

pagat.com を参考にしました。

スペインのゲームです。Burroはロバという意味らしいですが、 人を侮辱するときに使うスラングでもあるようです。

トリックテイキングゲームに似たプレイをしますが、 手札をなくすことが目的のゲームです。

使うカードと遊ぶ人数

このゲームは何人でも遊ぶことができます。

使うカードはスペインのトランプ40枚か48枚です。 スペインのトランプを持っていない場合は、普通のトランプから 1098を除くことで代用できます。 通常のトランプ52枚をそのまま使うこともできます。

カードの強さは数字順です。例えばスペインの40枚のトランプで遊ぶ場合は、強いものから順に 12 11 10 7 6 5 4 3 2 1 となります。 通常のトランプを使う場合は、K Q J Aが それぞれ13、12、11、1に対応しているものとして扱えばよいでしょう。

このゲームは反時計回りで進行します。

ディール

ディーラーは誰がなっても構いません。 ディーラーはカードを全員に1枚ずつ配り、全員の手札が4枚に なるように配ります。配り残りのカードは山札としてテーブルに伏せて 置いておきます。

プレイと勝敗

ディーラーの右隣の人からプレイ(オープニングリード)を始めます。

このゲームではトリックテイキングゲームに似たプレイをします。 リードになった人は、手札からカードを1枚出します。

次の人は、リードと同じスートのカードを手札に持っていたら それを出します。もし持っていなかったら、山札からリードと同じスートのカードが 出てくるまでカードを引きます。リードと同じスートのカードを引いたら、 そのカードをそのまま出します。それまでに引いたカードはすべて手札に加えます。

以降の人も同じようにカードを出してゆきます。 そして、全員がカードを出したら、出たカードの中で 最も強いカードを出した人が次のリードを出す人となります。 出たカードをすべて脇に避けて、好きなカードを1枚出しましょう。

プレイ中に山札がなくなることがあります。 リードと同じスートのカードを持っていないときに山札がなくなった場合は、 カードは出さずパスをします。カードを引く必要はありません。

手札がなくなった人がいたら、その人はゲームから抜けます。 もし、リードをする人がゲームから抜けた場合、リードをする権利は 右隣の人に移ります。

こうやってプレイを続けてゆき、最後まで残った人が負けです。

ポルトガルでのバリエーション

ポルトガルでは次のようなルールで遊ばれることもあるようです。 使うカードはポルトガルの、40枚のトランプです。

山札の置き方によって2種類のルールがありますが、 いずれのルールでも、手札は5枚配られます。 また、手札に出せるカードがあったとしても山札から カードを引くことが許されます。

ポルトガルでは、手札がなくなった人がいたら その人を勝ちとしてゲームが終了します。

Burro Deitado(ブッロデイティアド)

スペインのルールと同じく、配り残りのカードを すべて伏せて、1山にして置きます。

Burro em Pé(ブッロエンペ)

配り残りのカードを2つに分け(ちょうど半分でなくても構いません)、 Λの形にして伏せておきます。

山札からカードを引くときは、どちらの山札から引いても 構いません。しかし、片方の山をすべて引ききった人がいたら、 その人は残っているもう片方の山のカードをすべて手札に加えなければなりません。

注釈

このルールは、「一度カードを山札から引き始めたら、 カードを出すまで同じ山から引き続けなければならない」 というルールがなければ、機能しないように思えます。

同じ山から引き続けるルールは明示されていませんでしたが、 私がプレイしたときにはこのルールを採用しました。