ニコリが出版した、『ニコリくん』を参考にしています。 ゲームファームやpagat.comも参考にしてます。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校で教鞭をとるMitch Gunzlerさんが作ったからミッチという名前です。 1983年に作られたようです。 ここでは、『ニコリくん』に掲載されていた、簡易版のルールを紹介します。
3~5人で遊びます。2人でも遊べなくはないようです。 使うカードは、通常の52枚のトランプに、ジョーカーを3枚加えた55枚です。
普通のトランプには2枚のジョーカーしか入っていませんが、一緒に入っている、 企業の広告カードの裏面が、他のカードと同じ裏面であるのならば、 それをジョーカー代わりに使うことができます。 3枚のジョーカーを用意できないのならば、 Aを1枚抜いて、Aをジョーカー代わりに使います。
このゲームの目的は、より長いタブロー(tableau)を作って得点することです。
タブローとは、1つのスートだけで構成される列のことです。 タブローの中では、カードのランクは降順に並んでいます。 途中のランクが歯抜けになっているのは構いませんが、必ずタブローの下のカードの方がランクが小さくなるようにします。 (ランクは、K Q J 10 …… 3 2 Aと並びます) また、1つのスートにつき、1つのタブローしか作ることができません。 したがって、1人4つのタブローを作ることになります。
タブローにカードを付け加える時には、必ずタブローの一番下につけくわえます。 つまり、一番下のカードのランクより大きいランクのカードはもう付け加えることができません。
良い例 | ♦Q ♦10 ←♦9 |
---|---|
ダメな例 | ♦Q ♦10 ←♦J |
例えば、次のようなものがタブローになります。
一方でこれらはタブローになりません。
最初のディーラーは任意に決めます。次からは時計回りで交代します。
まず、ジョーカーを入れない52枚のカードをよくシャッフルして、1人5枚ずつ配ります。 そして、残りのカードにジョーカー3枚を入れてまたシャッフルし、山札とします。
ディーラーの左隣から時計回りにプレイして行きます。
プレイの順番となった人は、山札からカードを1枚引きます。 もし、引いたカードがジョーカーなら、そのジョーカーを山札の横に置いて、 カードを引きなおします。(引きなおしたカードがジョーカーの時もまた引きなおします) ジョーカーでなければそのまま手札に加えます。
山札から手札に加えたら、次のどちらかをします。
手札を捨てる場合は、山札の横に捨てますが、ジョーカーを置く場所とは区別した方が良いでしょう。 手札を1枚引いてから、手札を1枚使うので、手札はいつも5枚になります。
3枚目のジョーカーが山札からめくられた場合、そのジョーカーは山札の上に表向きにしておきます。 この時、ジョーカーを引いた人は引き直しはせず、また、これ以降山札からカードを引かずにゲームを進めます。 全員の手札が無くなったら1ディール終了です。
それぞれのプレイヤーは、スートごとのタブローの長さ(枚数)を集計します。 スートごとに、タブローの長さが一番長かった人はその長さを得点し、それ以外の人はその長さを失点します。 一番長い人が複数いれば、一番長い人全員が得点します。 タブローにカードがないスートは-4点です。
例えば、このようになります。ルナサ、リリカ、メルラン、レイラの4人でプレイしたとします。
スート | ルナサ | リリカ | メルラン | レイラ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
長さ | 得点 | 長さ | 得点 | 長さ | 得点 | 長さ | 得点 | |
♠ | 3枚 | +3点 | 2枚 | -2点 | 1枚 | -1点 | 3枚 | +3点 |
♥ | 0枚 | -4点 | 1枚 | -1点 | 2枚 | +2点 | 1枚 | -1点 |
♦ | 0枚 | -4点 | 4枚 | +4点 | 1枚 | -1点 | 2枚 | -2点 |
♣ | 2枚 | -2点 | 0枚 | -4点 | 3枚 | +3点 | 0枚 | -4点 |
合計 | -7点 | -3点 | +3点 | -4点 |
何ディールかやって、合計の得点が大きい人が勝ちです。
公平を期すなら、全員が同じ回数ディーラーを務めたところでゲームを終わりにするか、 適当なターゲットスコアを決めれば良いでしょう。