世界中でいろいろな名称でプレイされているトリックテイキングゲームです。 初めて現れたのは、1930年代のロンドンで、そこから広まっていったと言われています。
このゲームは、宣言したトリックとちょうど同じ数のトリックを取ることが目標となります。
3〜7人で遊びます。 4〜6人が一般的です。
使うカードはジョーカーを除いた通常のトランプ52枚です。 カードのランクは、強いものから順に A K Q J 10 9 8 7 6 5 4 3 2 です。
このゲームでは、手札の配り方が少々特殊です。 というのも、ディールごとに配られる手札の枚数が変わるからです。
初めのディールでは全員に10枚ずつカードを配ります。 次のディールからは、ディールごとに配るカードを1枚ずつ少なくしてゆきます。 つまり、第2ディール目では9枚ずつ、第3ディールでは8枚ずつ、といった感じです。 結果、第10ディール目には配られるカードは1枚になります。
第11ディール目以降は配るカードを1枚ずつ増やします。 第11ディール目では2枚、第12ディール目では3枚といった感じです。 第19ディール目には一人当たり配る枚数が10枚になって、このディールでゲームが終わります。
初めのディールで配る枚数は一人当たり8枚です。 次のディールからは3〜5人の時と同様に1枚ずつ配る枚数を減らして、 第8ディール目で配る手札は1枚になります。
第9ディール目からは配る枚数を1枚ずつ増やし、 第15ディール目に配られる手札の枚数は8枚となって、このディールでゲームが終わります。
初めのディールで配る枚数は一人当たり7枚です。 次のディールからは3〜5人の時と同様に1枚ずつ配る枚数を減らして、 第7ディール目で配る手札は1枚になります。
第8ディール目からは配る枚数を1枚ずつ増やし、 第13ディール目に配られる手札の枚数は7枚となって、このディールでゲームが終わります。
ディーラーは任意に決めてください。次のディールからは時計回りの順番で交代します。 ディーラーは決められた枚数のカードをそれぞれのプレイヤーに1枚ずつ配ります。 配り残りは、脇にまとめて伏せておきます。
配り残りのカードの一番上のカードは表向きにして、切札表示カードとして使います。 すなわち、配り残りの一番上のカードのスートが切札になります。
手札が配られたら、ビッドを行います。 ビッドではこのディールでちょうど取るトリック数を宣言します。
ビッドはディーラーの左隣から行います。 一人ずつ順に、自分が取るトリック数の目標を宣言します。 0の宣言もできますが、パスはできません。何かしらの値を宣言してください。
ただし、ディーラーのビッドには制限があります。 ディーラーは全員のビッドの合計が手札の枚数になるようなビッドをしてはいけません。 すなわち、全員がビッドに成功するようなビッドをしてはいけないということです。
自分のビッドは必ず覚えておきましょう。
全員がビッドをしたら、プレイが始まります。 マストフォローのトリックテイキングゲームです。 ディーラーの左隣の人がオープニングリードをします。
プレイが終わると得点計算を行います。
ビッドとちょうど同じ数のトリックをとった(ビッドに成功した)プレイヤーは、 ビッドに10足した値を得点します。
ビッドちょうどのトリック数を取れなかった場合、つまり過不足があった場合は ビッドに失敗したこととなって、全く得点ができません。
この得点方法を採用するのならば(後で紹介しますが、得点方法にはバリエーションがあります)、 ビッドの時に、紙に全員のビッドをメモしておき、 ビッドに成功した人にはそのビッドの数字の左側に「1」と付け加え、 ビッドに失敗した人はビッドの数字ごと横線で消す、という風にやると便利です。
決められた回数のディールを行って、累計得点が一番高い人が勝ちです。
3人のときは17枚、4人のときは13枚の手札から始めることがあります。 このとき、配り残りのカードがないことがありますが、その場合は切札なしでプレイします。
最初のディールに配る枚数を1枚として、そこから順々に増やしていくことがあります。 最大数のカードが配られるディールでゲームは終了します。
逆に、最初のディールで最大数配って、次のディール以降は1枚ずつ配る枚数を減らし、 手札が1枚のディールを終えたらゲームの終了とすることもあります。
ディーラーのビッドに、全員が成功するようなビッドをできないという制限を設けないこともあります。
ビッドをするとき、順番にビッドを行うのではなく、紙に書くという方法をとることが行われます。 これは日本でよく行われているやり方です。 このとき、ディーラーのビッドの制限はありません。
トリックテイキングのプレイで、リードのスートをフォローできない場合、 切札を持っているならば切札を出さなければならないというルールにすることがあります。 (リードのスートも切札も持っていない場合は、手札から好きにカードを出します)
ビッドに成功した場合はビッドに10を足した値を得点し、 ビッドに失敗した場合は取ったトリック数がそのまま点数となるというやり方があります。
次のような方法もあります。