トルフコール
Troefcall

CareleSmithひとみ
作成

pagat.comによります。

スリナムでプレイされているトリックテイキングゲームです。 スリナムはオランダの植民地でありましたが、度々イギリスに占領されたという歴史を持っており、 その歴史のゆえ、ゲームの用語はオランダ語と英語が入り混じっています。 troefcallは、「切り札の宣言」といった感じの意味です。

遊ぶ人数と使うカード

4人で遊び、対面の人とパートナーとなって戦います。 カードは通常の52枚のトランプを使い、 カードのランクは、2 3 4 …… 10 J Q K Aの順で強くなります。

ディールと切札

最初のディーラーを決めるために、4人の前にカードを表向きに1枚ずつ配ります。 初めのJを配られた人が最初のデクレアラーに、その右隣の人がディーラーになります。 ここで配ったカードは、ディールを始める前に集めます。

以降のディールでは、次に従ってディーラーを決めます。

  • ディールでデクレアラー側のペアが得点すると、ディーラーは変わりません。
  • ディールでデクレアラー側が負けると、ディーラーは左隣の人に変わります。

デクレアラーは、ディーラーが移っても、常にそのディールのディーラーの右隣です。

ディーラーが決まったらまず、ディーラーはカードをシャフルします。 ディーラーがシャッフルした後、デクレアラーはさらにカードをシャッフルしても構いません。

次に、ディーラーはデクレアラーにカードを5枚配ります。 そして、デクレアラーは配られた5枚を見て、切札のスートを宣言します。 切札のスートが決まると、ディーラーはカードを他の3人にも5枚ずつ配り、 そのあと4枚ずつ2回全員に配ります。全員の手札は13枚になります。

ディールが終わって、手札を見たときに、手札の中に絵札(KQJ)が1枚もなければ、 配り直しを請求できます。Aが手札にあっても構いません。 配り直しがあったときはディーラーは変わりません。

プレイ

マストフォローのトリックテイキングゲームです。 オープニングリードはデクレアラーが行います。

目標はパートナーと合わせて7トリック取ることです。 どちらかのペアが7トリック取った瞬間に、ディールが終わります。

もし、どちらかのペアが、初めの7トリックを全て連続で取った場合、 プレイを終えることもできますが、プレイを続けることもできます。 プレイを終える場合は、カップパーティー(kap paetij)と宣言します。 カップパーティーの宣言は7トリック目の勝者が行いますが、そのパートナーもすることができます。 どちらが宣言をしたかで点数が変わるので、どちらが宣言したかを明確にしなければなりません。

初めの7トリックを連続で取って、カップパーティーの宣言なしに8トリック目をリードした時、 これはプレイ続行とみなされ、13トリック全てを取ることが目標になります。 13トリックすべて取ることに成功することをバウニー(baunie)と言います。 バウニーに成功すると得点が高くなりますが、失敗するとペナルティーがあります。

得点

得点はチームごとに累計します。

(初めの7トリックでない)7トリックをとった 2点
初めの7トリックをとって、7トリック目の勝者がカップパーティーの宣言をした 5点
初めの7トリックをとって、7トリック目の勝者のパートナーがカップパーティーの宣言をした 2点
バウニーに成功した 15点
バウニーに失敗した 相手に2点

ゲーム

あらかじめターゲットスコアを決めて、その点数に先に達したチームが勝ちです。 ターゲットスコアとしては、15点、20点、50点があります。

あまり時間が取れない場合は、ディールの回数を決めるか、制限時間を設ければよいでしょう。