ニコリ121号やゲームファームを参考にしました。
イスラエルの若者の間でポピュラーなゲームのようです。 「ヤニブ」というのは、イスラエル人でよくある名前のようで、豊穣とかいった意味らしいです。
2人から8人ほどで遊びます。
カードは、通常のトランプにジョーカー2枚を加えた54枚を使います。 人数が多い時(だいたい5人以上で遊ぶ時)は、54枚のパックを2つ混ぜた108枚を使います。
カードの点数は次の通りです。
A | 2〜10 | J, Q, K | ジョーカー |
---|---|---|---|
1 | 数字通り | 10 | 0 |
初めのディールでは、誰がディールをしても構いません。1人に5枚ずつ配って残りは山札とします。 山札の上の1枚を、ディーラーとディーラーの前の人との間に配ります。(このゲームは、ディーラーからプレイを開始します) このカードが最初の捨て札になるわけです。
このゲームは、捨て札をしてから、カードを取るのを繰り返して、手札の点数を下げるのが目的です。 ここでは、カードの捨て方を説明します。
捨て札は、次の規則に従って行うことができます。
ただし、上の規則に従うもののうち、1回の捨て札で行えるのは1つだけです。 例えば、手札が3 3 Q Qだからとって、一度に全部捨てることはできず、 一度に捨てることができるのは32枚かQ2枚のいずれかです。 また、ジョーカーはワイルドカードになります。例えば、 ♥5 ジョーカー ♥7でシークエンスとして捨てることができます。
捨て札は、自分と次の人との間に捨てます。 シークエンスを捨てる時は、順に並べて捨てます。
捨て札をした後に、カードを1枚取ります。 2枚以上捨てたとしても取るのは1枚なので、2枚以上捨てると手札が減ります。
取ることができるカードは、次のうちいずれかです。
もし、直前の人が♥9 ♦9 ♣9をこの順で捨てたとしたら、 捨て札からは♥9か♣9しか取ることができないということです。 シークエンスを捨てた時も同様です。
直前より前に捨てられたカードも、自分の前に溜まってゆきますが、それらは取ることができません。
ディーラーからプレイを開始します。 プレイの順番になった人は、上に書いた規則に従って、捨て札をし、次にカードを1枚取ります。 そうして、次の人にプレイの順番が移ります。 途中で山札がなくなったら、最後の捨て札を除いて、すべての捨て札を集めてシャッフルし、新しい山札とします。
プレイの順番がが回ってきて、手札の点数が5点以下であれば、 捨て札をする前に、ヤニブ(Yaniv)の宣言をできます。 ヤニブ宣言があれば、そこでディールが終了して、点数計算になります。 ヤニブ宣言ができるのは、捨て札をする前であることに注意してください。
ヤニブ宣言があり、ディールが終わると、点数計算となります。 このゲームは、なるべく点数を取らないようにするゲームです。 罰点はディールが終わるごとにどんどん加算されてゆきます。
まず、ディールが終わったら、全員が手札を公開して、自分の手札の点数を計算します。 そして、ヤニブ宣言をした人の手札の点数が、他の誰よりも低いとき、それをヤニブに成功したということにします。 一方、手札の点数が、ヤニブ宣言をした人の点数以下の人がいれば、ヤニブに失敗したことになります。
ヤニブ宣言をしていない人は、必ず手札の点数だけ罰点を得ます。 ヤニブ宣言をした人は、ヤニブの成否によって罰点が変わります。 ヤニブが成功だった場合、何も罰点を得ません。 しかし、ヤニブが失敗だった場合は、ヤニブ宣言をした人は手札の点数に、ペナルティの30点を加えた点数の罰点です。
何ディールかやって、合計の罰点が100を越した人がいたら、その人は負けとなってゲームから抜けます。 最後まで残った人が勝ちとなります。
ボーナスがあります。 ディールが終わった時に、合計の罰点がちょうど50点になると、罰点は半分の25点に減ります。 ちょうど100点になると50点に減ります。 ちょうど100点になって、罰点が50点になった後、次のディールでヤニブに成功すれば、罰点は25点まで減ります。
負けとなる罰点の値(ターゲットスコア)は、100点として紹介しましたが、本来は200点がターゲットスコアです。
ヤニブ宣言ができる、手札の点数の最高値は、5点以外になることもあります。 例えば、7点、10点、15点、無制限などです。