タイブレイク(Tie Break)とは、日本語で言うと同点分離とでも行った所でしょうか。
要するに、大会の順位をより細かく行う方法のことです。
なんで突然こんな話をするのかと言うと、この間某氏とのお話しの中で、
このタイブレイクが適切に行われていないケースが多いのではないか、
という事を小耳に挟んだので、せっかくなのでここで簡単に解説しようという次第です。
と言っても、詳細まではここでは触れません。
あくまで、最も合理的な方法の紹介にとどめます。
主催者向けの話のようですが、むしろプレイヤー自身も覚えておかないと、
思わぬ所で入賞を逃しかねないので、興味を持って貰いたい所です。
さて、このタイブレイクの前提ですが、基本的に強い対戦相手と戦ったプレイヤーが
より上位に来るようになっています。
順位付の優先順位基本的には以下のようになります。
1.マッチポイントの多いプレイヤー
2.オポーネントマッチウィンパーセンテージの高いプレイヤー
3.ゲームウィンパーセンテージの高いプレイヤー
4.オポーネントゲームウィンパーセンテージの高いプレイヤー
マッチポイントはあれです、勝ったら3点、負けたら0点、引き分けたら1点貰える奴です。
規定回数を全勝すれば唯一の最大値になる筈ですから、自動的に優勝者が決定します。
スイスドロー4回戦を全て消費した場合、マッチポイント12点のプレイヤーが優勝ですね。
これは一目瞭然なのでわかりやすいです。問題はこの後。
3勝1敗の9点ラインみたいな人が多数出ますが、この順位付をおこないます。
ここで比較されるオポーネントマッチウィンパーセンテージとは、
その大会で戦った「対戦相手」のマッチ勝率の平均値の事です。
これが高い程、より強い相手と戦ってきたと言う事になり、
マッチポイントが同点の面子の中でも強い相手と戦ってきたプレイヤーが上位に来ます。
次に比較されるのがゲームウィンパーセンテージ、所謂ゲーム勝率で、
これはそのプレイヤー自身の勝率です。
同じ強さの相手と戦ってきたのであれば、
その中でもよりスマートに勝ってきたプレイヤーが上位に来る、という事です。
最後のオポーネントゲームウィンパーセンテージは、対戦相手のゲーム勝率ですが、
ここまで判定に用いる事は希ですのであまり気にする必要は無いでしょう。
以上の4ステップで求めるのが最も合理的かつ、スイスドローの概念に即している方法なのです。
では先述したタイブレイクが適切に行われてないケースとはどういうケースかというと、
マッチポイントの次にゲームウィンパーセンテージを比較しているケースです。
何故これが適切ではないのかというと、同じマッチポイント帯の中で、
(失礼ですが)より弱いプレイヤーと戦ったプレイヤーがより上位に来やすくなってしまうためです。
必ずしもそうとは限らないのですが、やはり弱い相手のほうがストレート勝ちしやすいのですね。
そのため、マッチポイントの次にゲーム勝率を比較してしまうと、決勝で敗れてしまったプレイヤーよりも、1回戦目で敗れたプレイヤーの方が上位になってしまうというケースが発生しやすくなります。
実力の評価という意味では明らかにおかしい事がおわかり頂けたかと思います。
もちろん、これが唯一絶対という訳ではないのですが、
より合理的な理由が無い限りはこの方法に従うの方が公平な大会結果をもたらす事になると思います。
実際にはオポーネントの下限値とか細かい話もあるので、必ずしも強制はしませんが、
一度調べてみると結構おもしろいと思います。
また機会があればより細かい話をしてみたい所です。
>いつも楽しくVISIONをしています
>この間Strategic
Oceanを手にしたのですがとても面白かったです!
>自分が戦ったら霊夢はもちろん正直チルノでさえも勝てるかどうか…w
>ところで今後もこのような公式のVISION漫画を出す予定はあるのでしょうか?
>どのキャラがどんなデッキを使うのか気になりますし新しい戦い方も
>発見出来るので良い物だとは思うのですが
ありがとうございます(∪^ω^)
割と好評みたいでなによりでした。
需要があるならまた作るかもしれませんねえ。
>こんにちは、いつも友人と楽しませてもらってます。
>今回のBSはPRやSPカードをいくつか封入していて、既存のプレイヤーにも
>楽しめるようなっていたのは素敵だなぁと思いました。
>中でも「ネクストヒストリー」は現地に行かないと入手できないもので、
>経済的な理由から大会へ参加できなかったプレイヤーも入手することができて
>良かったのではないかと思います。
>ところで、PR46「ぬえ」のようにコミケの先着配布であるにもかかわらず
>過去に再録されたカードもあるので、「初夢」や「永遠の巫女」なども
>期待していいのでしょうか?
>特に前述の2枚はイラスト違いで配布されていないので、
>全てのプレイヤーが平等に手に入れる
>機会がないのではないかと思います。
>もちろん、お金や労力をかけて現地へ来た人のこともあるので今すぐに、
>というわけではないです。
>時間を空けてでもいいので、いつか同じカードを何らかの形で
>再録してもらえると嬉しいです。ありがとうございます(∪^ω^)
以前もお答えしていたかと思いますが、
優勝PRカード以外はなんらかの方法で再配布するかと思います。
ただ、仰る通りご購入やご来場への感謝という面もございますので、
絶対というわけではないし全く同じとは限らない事は予めご了承ください。
>いつも楽しく遊ばせてもらっています。
>ところで、1〜4弾のBasedに収録されなかったカードですが、
>ぜひ他のカードも何らかの形で出していただきたいです。
>特に蓬莱の薬は、Basedに入っていないにもかかわらず
>神秘の薬師チームと仙香玉兎の2つで利用されるカードなので
>この2つのユニオンが非常に使いづらくなったと感じます。
>また、以前ブログで「大会などでよく使われるカードは再録を検討する」と
>いった感じのことを仰っていたと思いますが、
>現在手に入らないカードは残念ながら活躍どころか
>そもそも持っている人が少ない、といった状況になっていると思います。
>例えで言いますと、種がないのに「芽が出たら考える」と言っているように
>聞こえてしまいます。
>是非、より良くなるよう検討よろしくお願いします。
再録されなかったカードについては以前もお答えしたとおり、
需要がありそうなカードに関しては何らかの再録を検討しますが、
最終的に全部を再録する事はありません。
また後半についてですが、これまでの頒布数や大会の様子を見ている限り全体として
持っている人の方が少ないという状況にはそもそもなっていません。
仮にそういう状況になり、かつその特定のカードを持っているかどうかが
絶対的にゲームを分ける状況になれば問題ですが少なくともそういったカードの類は、
今回収録されなかったカードには含まれているようには思えませんし、
万一そういったカードが出てきた場合は繰り返し案内しているように、
そのカードについては再配布を検討します。
>いつも楽しく遊ばせていただいてます。
>例大祭SPの方はお休みで紅楼夢に出典との事ですが、
>出るのは例大祭のようにユニオンパッケージなんでしょうか?
>だとすれば大チルとかあると狂喜乱舞します(`・ω・´)ありがとうございます(∪^ω^)
さて、何を頒布するんでしょうねぇ?どうぞお楽しみに!
>某大会のデッキシートのデータが間違っているようです。
>M.I.W様が作成されたデータではないと思いますが、
>主催者の方に修正をお願いできないでしょうか?
修正を依頼しました。ご指摘ありがとうございます。
>質問なのですが、No.689「古明地さとり」の常時効果でキャラクターは
>プレイできますか、また、できる場合既にキャラクターをプレイしていても
>場に出せますか。
>後、西行妖のようなノードやコストがハイフンの場合は
>どうするのかも教えて頂きたいです
できますし、だせます。
ノードとコストがハイフンの場合は解決に失敗します。
IR-5.3IR-2.4.3>前略!早速ですが質問です!
>「連続魔法」は「スペルカードをプレイしたものとして解決する」効果でも
>誘発しますか?(悪夢の記憶チームの能力等)
>また、連続魔法→テリブルスーヴニールと行動した際、連続魔法の効果は
>テリブルスーヴニールになるのか、テリブルスーヴニールで抜き出した
>スペルカードの効果になるのか、どちらでしょうか。
>(プレイしたもの〜が不適切の場合はテリブルスーヴニールに
>しかなり得ないとは思いますが)
>…ところで、1〜5弾と6〜10弾でそろそろカードバインダーが膨らんできたんだけれど、
>新しいのはでないのかな?かな?プレイした物として解決する効果でも発生します。
IR-5.3.1テリブルスーヴニールの場合、先にプレイされたのはテリブルスーヴニールのため、
テリブルスーヴニールが連続魔法の効果を受けます。
バインダーは……要望が多ければ作るかもしれません。
>質問です。現状のルールでは「天魔」と種族天狗のカードをセットした
>「後天性変異」が場にある場合、無限ループが発生することになりますがエラッタ、
>またはルール改訂の予定はないのでしょうか?
今のところ予定はありません。
>1.連続魔法を解決した後スペルをプレイしたが無効化された場合、
>解決されていないのでその次(同一ターン中)にプレイされ解決されたスペルに
>連続魔法の効果が乗るということでよろしいでしょうか。
>2.連続魔法の効果が解決されるとき元となったスペルは何処にありますか。
1.その通りです。
2.プレイエリアです。
IR-5.3.2>No.871 連続魔法
を使用した後でプレイしたスペルカードの効果の解決に失敗したり、
>スペルカードのプレイを無効にされた場合、連続魔法の効果は
>次にプレイするスペルカードに持ち越されますか?
同上です。
>NO.599『レイビーズバイト』を相手のキャラにつけて、相手ターンに
>NO.862『イドの怪物』をそのキャラを対象にした場合、
>第二テキストのターン終了時にくらうダメージは『イドの怪物』の戦闘修正
>(グレイズの数の倍)をつけてダメージになりますか?
>(例・グレイズ3で攻撃5ならターン終了時にくらうダメージは2から7になるか)
>回答よろしくおねがいします既にイドの怪物の効果は終了しているので、戦闘修正はありません。
IR-4.9>質問です、裏取引に干渉して運命のダークサイドをプレイしたら手札は
>2枚破棄ですか?2+1枚破棄ですか?
2+1で3枚です。
代わりに、なのでテキストは解決されたと見なします。
>No.818西行妖の「(自動γ)冥界のカードが場に出た場合、
>〔相手プレイヤー〕にXダメージを与える。Xは場に出たカードの枚数の2倍に
>等しい。」という効果は、冥界のカードが場のカードにセットされた場合は発動しますか?
適用されます。
IR-11.3.8>輝夜にエイジャがついている場合五つの難題の効果で
>装備を付け替えることはできますか?できます。
エイジャの赤石自体が五つの難題で破棄されることはありませんが、
「セットされたカード全て」の破棄は成功したものとして扱います。
その後、五つ難題から装備を移した際、ルールによりどちらかの装備を破棄します。
>No817(幽香)は、風見幽香としてのスペルカードおよびその
>名所が書いているカードを使用することが可能ですか?できません。別名称のカードです。
>幻想「第一種永久機関」の効果を解決する時に、
>宝符「黄金の震眩」を@コストを支払い冥界から手札に加えることはできますか?はい、出来ます。
ただし、プレイしたカードが装備カードである必要があります。
>五つの難題をプレイし、場にでた時
>難題「仏の御石の鉢 -砕けぬ意思-」を含む5枚をデッキから抜き出し五つの難題に
>セットした場合、難題「仏の御石の鉢 -砕けぬ意思-」の効果により
>1ドローすることは可能でしょうか?
>総合ルールの5.5.5に
>「装備」、または、「呪符」を持つスペルカードがキャラクター以外にセットされて
>場に出る場合、効果で指定さていない限り、テキストは無効になる。
>とあるのでドローできない気がするのですが念のため場に出る場合、の効果の為、解決する事が出来ます。
以後はテキストが無効になります。
>はじめまして。
>友人に誘われ、つい最近VISONをはじめさせてもらいました。
>早速ですが質問です。
>No.398『月からの逃亡』でキャラクターを移動させた後、
>No.408『突符「天狗のマクロバースト」』やNo.877『霊峰の魔獣』の効果で、
>セットされた『月からの逃亡』を手札に戻した場合、移動させたキャラクターは
>本来のプレイヤーの場に戻るのでしょうか?
>『月からの逃亡』には“破棄された場合”とあったので、総合ルール9.3および11.3を
>拝読させていただいたのですが、私の理解力が足りないのか、よく分かりませんでした。
>素人染みた質問で申し訳ありませんが、御回答を御願い致します。ありがとうございます(∪^ω^)
戻す場合は破棄ではないので、破棄した場合の効果は発生しません。
>真紅の魔神チームによりパンプアップされる攻撃力1の戦闘ダメージは、
>最終的に戦闘ダメージ3になりますか?それとも戦闘ダメージ1効果ダメージ2ですか?ダメージが+2されるので、戦闘ダメージあれば戦闘ダメージ3です。
>自動αについての質問です。
>1弾上白沢慧音と世界呪符が自分の場にあるとします。
>相手が世界呪符を目標に解呪をプレイ、干渉目標慧音で緑眼のジェラシーをプレイしました。
>前までは自動αが持続して解呪は解決に失敗していましたが、
>取り除く効果のルール改正により、
>解呪の解決時に取り除く効果で慧音は場にいません。
>解呪解決時も慧音の自動αは継続するのでしょうか。
自動αは効果を持ったカードが場を離れた時点で終了します。
このルールは以前から変更はありません。
>人形大好き少年です。
>8/26の質問への回答への質問という、ややこしい内容になりますが、
>ゴリアテ人形は効果の“目標”になった時点で“決死状態”になりますす。プレイの手順を終えた時点で自動効果の解決を行いますが、
自動αは他の効果の解決中でも解決する為、結果的に鍵山
雛の効果が先に解決され、
ゴリアテ人形の効果を解決する前に条件を満たせなくなったため、
ゴリアテ人形の自動効果は解決されません。
>こんにちは、いつも楽しく遊ばさせていただいております。
>初めは3人程度の友人でやっておりましたが、
>現在では布教活動も成功し十数人となり、
>身内大会等も開催できるようになりました!
>このように非常に魅力のあるカードゲームだと思いますので、
>今後も末長く続いてほしいと願います。
>さてご質問ですが、
>1.No.445「カタディオプトリック」で破棄の対象となる効果が、
>キャラクターに装備されている、元々は装備カードが持っていた効果である場合、
>その効果はキャラクターが所持しているため、
>キャラクターを破棄するという解決でよろしいでしょうか。
>2.No.871「連続魔法」で、「〔このカード〕をスリープ状態でノードに加える」と
>記載されているカードが対象となった場合、
>この効果はどのように解決すればよろしいでしょうか。
>既に同様の質問がなされていましたら、申し訳ありません。
>お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。ありがとうございます(∪^ω^)
プレイヤーが増える事は何よりもありがたい事です。
さて質問ですが、
1.その通りです。
2.解決すべきカードが非公開情報へ移動したため、2回目は解決に失敗します。
>ルールではなく、ジャッジングについて質問です。
>ルール上不可能な行為を行ったプレイヤーに対して、その時点で指摘せず、
>以降のプレイ中に指摘して解決を失敗させる行為に対し、
>両者にどのような裁定を取るべきでしょうか?
>例)Aが『符ノ壱
”霧雨 魔理沙”』の効果で『符ノ壱 ”八雲 紫”』を
>『壱符八雲紫』と宣言。Bはこれを見逃し、Aが『符ノ弐
”八雲紫”』への
>ブレイクを行う際に指摘、失敗させた。
取り敢えずその例ではスペルブレイクは失敗しません。
スペルブレイクの要件は満たしています。
IR-10.19.2.bさて、この例ではまず「見逃した」のが故意なのかどうなのかが問題となります。
ルール上、宣言できる名称はゲーム中に存在していないとなりません。
IR-2.3.4そのため、存在しない名称を宣言したプレイヤーが一番の反則を犯した事になります。
一方で、対戦相手にもゲームの状況を適切に保つ義務があり、
誤った宣言を見逃す事はそれに反します。
(全カードプールを覚えておくのは困難かもしれませんが、相手の宣言で
知らない名前が出た場合、その時点で確認を取るべきです)
罰則が必要となった場合、誤った宣言を行ったプレイヤーはもちろん、
それを見逃したプレイヤーにも一定の責任があるため、双方に罰則が適用されます。
見逃しが故意でなければ注意程度でよいでしょうが、
故意である場合は状況によっては重い罰則が適用される事もあり得ます。
翻って例示の件の場合は、スペルブレイクに際して影響がなく、
ゲームの進行に影響がない為、双方に注意程度でよいでしょう。
長くなったので続きます。