spacer
spacer
spacer
spacer
spacer

 年に一度のVisionの祭典、「All Japan Championship」。今年は諸事情により秋葉原を離れての開催となりましたが、遠方にも関わらず多くの方にお集まり頂きました事に深く感謝致します。また、会場の制約で物販を始め、一部イベントを縮小しての開催となりましたが、例年に劣らず大盛況となりました事を嬉しく感じております。Visionは今年で7周年を迎えましたが、これほど長期にわたり活動を継続出来ておりますのは東方projectの驚異的な人気はもとより、Visionを支えて下さるプレイヤーの方々の賜物と考えております。勿論、この様に素晴らしい題材とプレイヤーの皆様に与えられた安定した状況に胡座をかく事無く、今後とも皆様にお楽しみ頂ける様、製品開発、大会企画を行って参りますので、改善のご意見、ご要望がございましたらお気軽にお送り頂きますと幸いです。

 今夏にはシリーズ16弾となる「Vision [Intangible Creature]」を発売致しましたが、今秋には新たにブースター2種を発売致します。多くの要望を頂いておりました「輝針城」の面々のユニオンとなりますので、是非ご期待下さい。今後はシリーズ20弾、そして10周年を迎えられる様に一層邁進致しますので、変わらぬご声援をどうかよろしくお願い致します。

spacer
M.I.W代表 冬月
spacer
spacer
spacer
spacer
spacer
spacer

 去る、2014年5月10日に 第4回東方Projectカードゲーム[Vision] Phantom Magic VISION All Japan Championship 2014が開催されました。全国から集った数多くのプレイヤーがどういったデッキやカードを使用して勝ち抜いたのか、大会会場での感じ取ったこと等を拙い文章ではありますがお伝えしていこうと思います。尤も、この文章を皆さんが読んでいる時は既に環境も大きく変わって参考にならない点も数多くあると思います。(レポートの作成が大幅に遅れてしまい申し訳ありません)ですので当日の雰囲気や前環境での構築を思い出しながら読んで頂けたらと思います。

 まず、当時の環境のおさらいを。前評判としては、「天邪鬼の虚妄」を据え最新弾で追加された三妖精でアドバンテージを稼ぎ「ミスティア・ローレライ」+「ブラインドナイトバード」等の速攻展開が出来る小型速攻(絢爛デッキ)がメタの中心として存在していました。対抗馬としては 「西行寺 幽々子」や「レミリア・スカーレット」を据えた ボードコントロール型のデッキが多かったでしょうか。ですので各プレイヤーは「小型速攻を使うのか、またはそれを対策したデッキを使うのか」といった事に頭を悩ませていたと思います。並大抵の除去では間に合わない相手にどの程度対策を割くのか。同タイプのデッキと当たった時に優位になるカードとは。凌ぎ切られた相手に対しての最後の一押しになるカードは。等々。皆々、試行錯誤を繰り返し、同タイプと言えども二つとない独自のデッキを作っていったと思われます。

 さて当日。結果の方は、既に知られている方も多いと思いますので(掲載が遅れてしまった事、重ね重ね申し訳ありません)所感交えたTop8の内訳を。

  永遠亭:3人 (3位,8位x2)
  高速メタコントロール:1人 (8位)
  孤高の監視者+地獄:1人 (8位)
  コマンドレス:1人 (8位)
  耐久デッキアウト:1人 (2位)
  ミッドレンジ:1人 (1位)

 デッキタイプの名称は筆者の主観がかなり含まれていますが…簡易的に説明していきます。一番残数の多かった永遠亭は「蓬莱山 輝夜」+「永夜返し-夜明け-」をメインコンボとした人間主体の総合的にアドバンテージを稼ぐデッキです。人間と相性の抜群に良い「森近 霖之助」を入れることにより「鈴奈庵」等も打ちやすく手札アドバンテージがかなり稼ぎやすいデッキとなります。またフィニッシャーとしての使用率の高い「西行寺 幽々子」の能力をすり抜ける事ができる耐性:幽霊持ちが多い点も見逃せません。

高速メタコントロールは「レミリア・スカーレット」軸のボードコントロールデッキなのですが特筆するのはサイド込みで20枚弱を速攻対策に当てている点です。実際、全体的な使用率は高かったもののTop8に速攻デッキは上がってきていないわけですからこの選択は正しかったのではないでしょうか。

「孤高の監視者」は以前からある「雲居 一輪」+「雲山」をデッキから展開しアドバンテージを取るデッキですが今回は「地獄」を使用することによりその後の展開や防御面をより強固なものにしています。

コマンドレスは所謂コマンドカードを一切使わないスペル+キャラ主軸のデッキです。コマンドに制約がかかる「星熊 勇儀」や「堀川 雷鼓」を有効的に活用し圧倒できます。

2位になった耐久デッキアウトは以前から存在していましたが速攻の強化等に伴い暫くメタからは離れていました。前回の全国大会で見られたロングレンジエコー等で少しづつ締めていくのではなく相手の展開を徹底的に阻害し、「藤原 妹紅」+「インペリシャブルシューティング」で纏める以前よく見られたタイプです。今回の構築では、序盤の対策を多めに割いているのも勝ち上がってこれた要因ではないでしょうか。

最後は1位となったミッドレンジ、所謂中速デッキです。中速…としたのは中盤のノード帯で動けるカードがコントロールより多く攻撃的にコントロールしていくビートデッキだと感じたので、この名称にしました。

詳しいデッキレシピは掲載されると思いますので割愛しますが除去件フィニッシャーとなる「西行寺 幽々子」「レミリア・スカーレット」を搭載し序盤から中盤にかけては「ルナチャイルド」から「チルノ」や「リリー・ホワイト」「サニーミルク」で展開していき中盤から後半にかけては、特殊プレイ可能な除去されてもアドバンテージを失わず攻撃できる「九十九 弁々」の存在が強みです。実際に決勝戦ではこのカードが大活躍しています。また一時期に流行した「永江 衣玖」も搭載されています。 少なくはなりましたが特殊プレイで場に出せて、ドロー阻害能力持ちはやはり強力です。

上位8人の全体的な傾向としては 「天文密葬法」がほぼ採用されている(Top8でサイド込みで使っていなかったのは1人だけでした)事が目につきます。これは前回の全国大会で挙げられていましたが、世界呪符や装備/場などの場のカードも巻き込める全体除去としての優秀さがあると思います。ほぼ無駄のない除去カードとなるわけですね。デッキ傾向としてはコントロールタイプにほぼ固まってしまったわけですが 内訳は全く同じデッキ…というのはなくそれぞれ違うデッキタイプですし最新カードだけでなく以前に流行したデッキを今風に作り直すといった物も見受けられ新旧織り交ぜた環境だったなと感じました。最新のセットではスペルブレイクの見直しなど更に以前のカードにスポットも当たっています。温故知新という言葉通り、昔のカードを見直して新しいタイプのデッキがまた生まれる事を一Visionプレイヤーとして楽しみにしています。

spacer
文責:meta
spacer
spacer
spacer
spacer
spacer
spacer 以下から上位入賞者のデッキレシピをpdfでダウンロードする事が出来ます。
spacer
優勝者
ジャベリン
第2位
さくらゆき
第3位
かかっち
第8位
Ernest
第8位
N県月宮
第8位
qunny
第8位
ウミきち
第8位
にしうり
spacer

spacer

トップページ

spacer