VISION 公式大会/公認大会運営ルール ver,1.3

 
 

 

                                   最終更新:09'4/3   0.公式大会と公認大会

0.公式大会と公認大会
 
公式大会はM.I.Wが主催する大会

    および、 M.I.Wが認め、株式会社ホビーベースイエローサブマリン様の店舗で開催される大会です
 公認大会はM.I.Wが開催を認めた大会です。
 公式大会と公認大会はM.I.Wが定める基本ルールと本ルールを持って運営されます。

1.大会スタッフのルール
 すべての大会は1名の主催者と1名のメインジャッジ、複数名のサブジャッジ、
 複数名のアシスタントから構成される大会スタッフにより運営されます。
 この内、サブジャッジおよびアシスタントは不要であれば任命する必要はありません。
 また、主催者がメインジャッジを兼任することもできます。
 メインジャッジおよびサブジャッジは基本ルールと本ルールを熟知している必要があります。
 なお、すべてのスタッフはスタッフであることを明示しなくてはならず、
 また、すべての参加者に対して公平に接しなくてはなりません。

2.主催者の責任
2−1.事前準備
 主催者は大会を開催するにあたり、事前にM.I.Wにその申請を行い、承認を得る必要があります。
 また、会場の準備、エントリーの受付も主催者の責任において実行されなくてはなりません。

2−2.小物の用意
 主催者は大会開催に当り、以下のものを用意しなくてはなりません。

       ・当日の時間割(配布もしくは掲示)
       ・参加人数分のデッキ登録シート
       ・参加人数分の戦績シート
       ・筆記用具、予備のライフカウンター
       ・(可能であれば)予備のカードセット

2−3.大会の運営・管理
 主催者は大会の時間割を参加者に周知徹底し、その通りに大会が進行するように努めなくてなりません。
 また、主催者は全対戦の記録を管理し、これから行われる対戦に関してもその組合せや
 時間などを一括して管理して参加者に周知しなくてなりません。
 大会の進行時間が予定からずれてしまった場合、主催者は時間割を変更することができます。
 これには試合回数の変更、試合時間の変更も含まれます。いずれの場合も参加者に周知徹底しなくてなりません。

2−4.参加者の追放処分・大会の中止
 主催者は会場内で暴力行為や騒乱行為などにより大会の運営を著しく妨げた参加者を会場から追放する権限を有します。
 この権限はジャッジのペナルティーに優先します。
 また、何らかのトラブルにより大会の続行が不可能であると判断した場合、主催者の判断で大会を中止することができます。

2−5.ルールブックの常備
 主催者は会場内にて基本ルールおよび本ルールをいつでも参照できる状態で用意しておかなくてはなりません。

3.ジャッジ
3−1.ジャッジの責務
 ルールに関する裁定は常にジャッジによって行われなくてはならず、
 ルール違反を軽重関わらず参加者がその処理を行うことは許されません。
 ジャッジは大会で行われるすべての対戦においてそれを監督する義務があります。
 ジャッジは不正を発見した場合、それが提訴のない場合でも適正な状態に戻す権利を有しています。
 また、対戦終了時間の15分前にその旨を全員に告知しなくてはなりません。
3−2.裁定の制限
 ジャッジは別のジャッジが下した裁定を変更する権限を持ちません。
 処分が確定していない事項に関して別ジャッジの意見を参考にすることはできますが、
 最終的に1人のジャッジが1つの裁定を下さなくてはなりません。
 なお、メインジャッジの裁定はその大会における最終判断とし、メインジャッジの裁定は他のジャッジの裁定よりも優先されます。

4.観戦者
 対戦に関係のない観戦者が対戦スペースに近づく場合、静粛にしなくてはなりません。
 特に対戦者との会話は固く禁じられます。
 対戦者はジャッジに対し観戦者を退席させるよう要求する権利があります。
 このような場合、ジャッジは状況を確認し改善を指示しなくてはなりません。
 すべての観戦者は観戦している対戦について主催者および対戦者の許可なく一切の記録をとることは許されません。

5.プレイヤー
5−1.参加者とプレイヤー
 大会に出場する選手および観戦者のすべてを「参加者」と呼びます。
 参加者の中で特に対戦者として参加する選手を「プレイヤー」と呼びます。
 すべての参加者は常に紳士的に振舞わねばならず、大会の潤滑な運営に協力する義務があります。

5−2.プレイヤーの権利
 すべてのプレイヤーは基本ルールに定められた行動以外に以下に挙げる行動をとることができます。
       ・マークドカードの除去
       ・ジャッジへの提訴
       ・メインジャッジへの上告
        (ジャッジの裁定に不服の場合、チーフレ
     フリーに最終的な裁定を下すことの要求)

5−3.対戦スペースからの退席
 プレイヤーは原則的に対戦中に対戦スペースから離れることはできません。
 理由なく対戦スペースから離れた場合、そのプレイヤーには反則負け以下の処分が下されます。
 体調不良などでやむを得ず一時的に退席する場合、ジャッジの許可があれば対戦に復帰することができます。
 ただし、離席前にジャッジから許可を得ていることが条件となります。
 このような退席は遅延行為となります。

5−4.資料参照・記録の制限
 すべてのプレイヤーは対戦中に基本ルールおよび本ルールを含む一切の資料の参照が禁止されます。
 ただし、基本ルールおよび本ルールにおいて確認事項がある場合、ジャッジを呼び確認を行う権利があります。
 また、すべてのプレイヤーは持参した時計を対戦中に確認することができます。
 すべてのプレイヤーはライフ管理目的以外の、対戦経過および関係する情報を記録することは禁止されます。

6.デッキの管理
6−1.デッキの登録と制限
 プレイヤーは主催者が定める期限までに使用するデッキ及びサイドボードのカードを
 デッキ登録シートに記入し、提出しなくてはなりません。
 その際、その大会の規定でデッキ構築ルールに変更がある場合、それに従わなくてなりません。
 また、サイドボードの扱いについても主催者の定める形式に従います。
 不適切な構築が行われている場合、メインジャッジは直ちにそのデッキを正させなければなりません。
 修正の結果、デッキを構築することが不可能になった場合、そのプレイヤーは大会に参加することができません。
 また、ジャッジはいつでもプレイヤーのデッキの内容を確認する権限を有します。
 要請を受けた参加者はデッキをジャッジに預けなくてはなりません。
6−2.禁止事項と権利
 大会の期間中、デッキ登録シートに記入したデッキの内容を変更することは固く禁じられます。
 大会中、何らかの事故によりカードが破損するなどの理由でマークドカードになってしまった場合、
 メインジャッジの許可を得て代理カードを使用する事が認められる場合があります。
 それ以外の場合は、大会規約で定められない限り代理カードの使用は一切認められません。
 すべてのプレイヤーは対戦相手の使用する代理カードがメインジャッジの承認を得ているものなのか確認する権利があります。
 なお、M.I.Wは大会で登録されたデッキに対し、その内容を公表する権利、複製品を出版する権利を有するものとします。

7.反則と罰則
7−1.反則と罰則の適用、提訴
 ジャッジはプレイヤーが犯した反則に対し処分を下す権限を有します。
 ただし、その際にはどのような行為に対する罰則であるかを明示しなくてはなりません。
 反則は原則として即座にジャッジに提訴しなくてはならず、その権利は当該の対戦のプレイヤーにのみあります。
 提訴が行われずに対戦が進行した場合、遡って反則が適用されることはありません。

7−2.罰則
 罰則は以下のように定めます。

7−2−1.指導
 対戦の進行に影響を与えないものの、対戦相手を不愉快にさせたり、ジャッジの処理を妨げた行為に対して与えられます。
 次の対戦には持ち越しません。

7−2−2.注意
 対戦の進行に小さな影響を与える不正な処理を行ったり、対戦相手を著しく不愉快にさせた場合に対して与えられます。
  その大会当日中記録が残ります。

7−2−3.警告
 対戦の進行に大きな影響を与える行為や、大会自体の運営を妨げる行為に対して与えられます。
 その大会の全期間中に渡って記録が残ります。

7−2−4.反則負け
 対戦の勝敗を左右する極めて重大な反則を犯した場合に与えられます。
 反則負けはその理由により2つの種類に分けられます。
 
7−2−4−1.マッチロスト
 主に故意でない処理で勝敗を分けてしまった行為に対して与えられます。そのマッチを敗北として扱います。
 まだ1敗もしていなかった場合、ゲームを継続します。それが2敗目の場合、ゲームを敗北で終了します。

7−2−4−2.ゲームロスト
 主に意図的に反則行為を行ったプレイヤーに与えられます。そのゲームを敗北で終了します。

7−3.罰則の累積
 罰則の累積については以下のように定めます。

7−3−1.指導の累積
 あるプレイヤーが同一事項に関して2回目の指導を与えられた場合、「注意」が与えられたものと同じ扱いをします。
 異なる事項について複数の指導を与えられた場合は、それぞれの項目に対して「指導」が与えられているものとします。

7−3−2.注意の累積
 あるプレイヤーが同一事項に関して2回目の注意を与えられた場合、「警告」が与えられたものと同じ扱いをします。
 三回目の注意は「反則負け」となります。
 指導の累積により注意を与えられたプレイヤーが同一事項に関する指導を重ねて与えられた場合、「警告」が与えられます。
 さらに重ねて同一事項に関する指導を与えられた場合は「反則負け」になります。
 異なる事項について注意が複数与えられている場合、それぞれの事項に対して「注意」が与えられているものとします。


7−3−3.警告の累積
 あるプレイヤーが原因を問わず、2度目の警告を受けた場合、その時点で「反則負け(ゲームロスト)」となります。
 1つ目の警告が指導・注意の累積によるものだった場合、
 同一事項に関する指導・注意を重ねて与えられた場合も反則負けになります。

7−3−4.反則負けの累積
 あるプレイヤーが理由を問わず、2度目の反則負けを受けた場合、反則負けの種類を問わずに退場となります。
 また、初反則負け時に反省が見られない場合、即座に退場となる場合もあります。

7−4.反則の内容
 反則は以下のように定めます。いずれも例が挙げられていますが、この例がすべて、ないし絶対ではありません。
 必要があればジャッジの判断で軽重を加減してもかまいません。

7−4−1.極めて重い反則
 大会の進行を著しく妨げた、あるいは大会の公平さを著しく阻害するような行為については、
 理由の如何を問わず発覚した時点で「反則負け(ゲームロスト)」になります。

 ・違法行為、社会的倫理や会場の使用規定に反する行為。
 ・デッキ構築に関するルール違反
 ・試合開始時間に着席していない。
 ・山札からカードを引く順番を操作した。
 ・不正なノード操作を行った。
 ・デッキやサイドボードを不正に操作した。
 ・対戦中、他人にゲームに関する助言を求めた
 ・スカウティング(これから対戦する可能性のあるプレイヤーのデッキを偵察すること)を行った、あるいは他人に依頼した。

7−4−2.重い反則
 進行に極めて大きな影響を与える不正な行動に対しては「警告」が与えられます。
 それが故意であるとジャッジが判断した場合や、
 故意でなくても勝敗を左右する局面で発生した場合には「反則負け(マッチロスト)」になります。

 ・相手のデッキ、手札枚数を数える際にその内容の一部を見た。
 ・自分の手札やデッキの内容など、「自分は正確な情報を持っているが、
  対戦相手はそれを知る方法がない」事実に関する発言を行った。
 ・本来ジャッジが行うべき判断と処理を、自己の判断で勝手に行った。
 
7−4−3.通常の反則
 進行に軽微な影響を与える不正な行動に関しては「注意」が与えられます。
 それが故意に行われたとジャッジが判断した場合や、
 故意でなくとも勝敗そのものを左右する局面で発生した場合は「警告」が与えられます。
 
 ・対戦相手のデッキをシャッフル中に、そのカードの内容をみた。

7−4−4.軽い反則
 ほとんどの場合故意でない、主にミスによる軽微な不正です。
 公式ルールに反する行動は基本的にこの軽い反則に分類されます。
 原則的に「指導」が与えられますが、勝敗に影響を与えた場合は「注意」が与えられます。
 そのミスがカードの特殊な効果に起因するものであり、故意でないとジャッジが判断した場合、
 「指導はあたえられません」がその場合でもジャッジの責任でルール的に適切な状態に戻さなくてはなりません。

7−5.特殊な反則
 特殊な扱いを要する反則については、以下のように定めます。

7−5−1.非紳士的行為
 プレイヤーは常に大会スタッフや他のプレイヤー、及び大会部外者に対して礼儀ただしくふるまわなくてはなりません。
 参加者、ひいてはすべてのゲームファンの品位を貶める行為は決して許されません。
 このような「非紳士的行為」は罰則の対象となります。
 ほとんどの非紳士的行為は「通常の」反則となりますが、
 ジャッジ自らの判断で「重い」反則に繰り上げたり、「軽い」反則に留めることもできます。

7−5−2.遅延行為
 ゲームの進行を必要以上に滞らせる行為です。冗長なシャッフルや過度の抗議などがこれにあたります。
 長考を遅延行為と捉えるかはジャッジの判断に委ねられます。
 対戦相手が不当に時間を消費していると感じたプレイヤーはジャッジにその旨、提訴することができます。
 故意であるか否かにかかわらず、ジャッジがその提訴を認めた場合、遅延行為を行ったプレイヤーは罰則の対象になります。
 試合開始から1戦目終了までの遅延行為については「軽い」反則、
 1戦目終了後以降の遅延行為については「通常の」反則として扱いますが、状況次第では「重い」反則として扱われることもあります。

7−5−3.過度の公開情報の確認
 すべてのプレイヤーは公開情報を自由に参照する権利がありますが、過度の参照によりゲームを止めたり、
 直接その試合に関係しない参照を行った場合、反則に問われる場合があります。
 例えば2本先取の対戦で、勝敗が確定ないしほぼ確定した状態で
 2本目以降の試合用に相手の冥界を確認することは「通常の」反則となります。
 そのような状況ではすべてのプレイヤーはジャッジを呼び、立ち合わせた上でそれを拒否する権利を有します。

8.その他、細かなルール
8−1.宣言と公用語
 「宣言」は基本的に発声によるものとしますが、第三者にも明確に判断がつくのであれば、他の方法によるものも認められます。
 大会における公用語は日本語としますが、上記基準に従っているとジャッジが認めた場合、他の言語で「宣言」を行うことができます。
 プレイヤーは対戦相手の宣言が不明瞭であると(あるいは公式ルールに照らして不適切ではないかと感じられた場合)、
 対戦相手に再度明瞭な宣言を要求する権利を有しています。
 また、VISIONの原作とさせていただいた上海アリス幻樂団様製作の「東方プロジェクト」において、
 特にスペルカード名の読み方に関して上海アリス幻樂団様の公式見解が存在しないため、
 VISION内においても正式名称に対する公式見解を下せない場合があります。
 従って、特にスペルカードの読み方に関してはプレイヤー個人々々の読み方を尊重し、悪意を持ってそれを解釈することを禁止します。

8−2.宣言の取り消し
 原則として一度行った宣言は取り消すことができません。
 しかし「公開情報の変化を伴わない可逆的な宣言」については、対戦相手の了承を得られればやり直しても構いません。
 対戦相手はこの要求を拒否する権利を有しています。拒否された場合、宣言は取り消されません。
 
 
例1:カードをプレイしようとしてアクティブノードからすべてのコストを払ったが、「カード公開する前に」思い直して払ったコストを元に戻した。
 例2:既に公開されているカードの任意型の(自動)の効果を適用しようとおもったが、
 「公開情報が変化する前に」思い直して適用するのをやめた。

 公開情報の変化を伴う不可逆的な宣言であるカードのプレイなどについては取り消すことができません。
 そのような宣言が行われた場合、ルールに照らし合わせて可能な行動であれば必ず実行し、
 不可能な行動であればその宣言はなかったものとして扱われ、
 使用するつもりで公開されたカードおよび付随して公開されたカードは効果を発揮せず、ゲームから除外されます。

 また、その行動に対して対戦相手が何らかの干渉をする「可能性があった」行動については、
 それが可逆的なものであっても取り消すことはできません。例えば攻撃宣言などがこれに当ります。
 この「対応される可能性」は公開情報とカードリストにより確定される実質的なものではなく、
 「宣言する権利」によって定義されます。例えば相手の場に誰もいなく手札も0枚の状態で攻撃した場合でも、
 相手には防御の干渉宣言を行う権利がありますので取り消せません。

8−3.状況の確認
 プレイヤーは実際の宣言を行う前に公開されているカードを「仮に」動かして状況を確認することができます。
 手札からカードが公開されるようなものは「仮の」選択とはみなしません。
 これら思考のための「仮」行動に対して対戦相手は関与できません。
 正式な宣言が行われた時点でその行動は初めて実行に移され、対戦相手が関与することができるようになります。
 ただし、この「仮の行動」を行うプレイヤーはその旨を対戦相手に伝えなくてはならず、過度に行うと遅延行為の対象になる場合もあります。
 また、特にノードの管理については徹底されなくてはなりません。
 対戦相手が正式の宣言を行う前に干渉などの宣言を行った場合、その宣言は不正なタイミングで使用されたとみなされます。
 また、このような行為は対戦相手の思考を妨げる「非紳士的行為」として「通常の」、あるいはより重い罰則が科せられます。

8−4.対戦相手の行動の確認
 すべてのプレイヤーは自分の宣言の後、常に対戦相手に対して「その行動に対して何らかの干渉を宣言するか」を確認しなくてはなりません。
 これを怠った場合、その後の宣言はすべて不正なタイミングのカード使用とみなされます。
 また、このような行為は対戦相手の正当な権利を無視する「非紳士的行為」として「通常の」、あるいはより重い罰則が科せられます。

8−5.ジャッジを呼ばずに処理した場合
 
不正な公開が行われた場合など、本来ジャッジを呼び処理を行わなくてはならない場面において、双方のプレイヤー間で処理を行った場合、
 例えそれが間違った処理であっても後からジャッジを呼んでそれを正すことはできません。後に発覚した場合、状況に応じて「通常の反則」が科されます。
 ただし、故意に不正な処理を行った事が判明した場合、直ちに「反則負け(ゲームロスト)」が科せられます。