ババ抜き
Old Maid

CareleSmithひとみ
作成 修正

株式会社バンダイが発行した『伊藤家トランプ』や『トランプゲーム大全』(2014、スモール出版、赤桐裕二著)を参考にしています。 自分が幼少期に遊んでいた記憶なども基にしています。

おそらくほとんどの人が子供の頃にやったことがあろうゲームです。 日本でもかなり有名です。 19世紀のビクトリア朝時代に生まれ、今では世界各国で色々な呼び名で遊ばれています。

使うカードと遊ぶ人数

何人でも遊ぶことができます。 通常のカード52枚にジョーカー(ババ)1枚を加えた53枚を使います。

ディール

カードは誰が配っても構いません。 1枚ずつ配って、全てのカードを配りきります。 手札の枚数に差が出ることがありますが、気にせず全てのカードを配ります。

手札を配られたら、全員は自分の手札から同じランクのカード2枚組があればテーブルの中央に捨てます。 同じランク3枚組があった場合は、そのうち2枚を捨て、1枚は手札に残します。 カードを捨てるときは表向きに捨てます。

プレイ

全員が捨て札を終えたらプレイが始まります。 まずディーラーは手札を裏向きに広げてもち、左隣のプレイヤーに1枚選んで取らせます (手前の順番のプレイヤーからカードを1枚取ります)。 左隣のプレイヤーは取ったカードと同じランクのカードが手札にあれば、取ったカードと合わせて2枚を捨て札にします。 同じランクのカードがないならばそのカードを手札に加えます。

カードをとったプレイヤーは次に、さらに左隣のプレイヤーにカードを取らせ、同様なプレイを続けていきます。

こうやって時計回りでプレイを進めてゆきます。 途中で手札が無くなった人がいれば、その人はプレイから抜けます。 プレイから抜けた人はいないものとしてプレイを進行しますが、 もし、自分の右隣のプレイヤーが、直前に同じランクのカード2枚を揃えてプレイから抜けたならば、 右隣の人からカードをとることは省略して、左隣の人にカードを1枚取らせます。

ゲーム

ジョーカーはペアにならないので必ず余ります。 1人を除いた全員がプレイから抜け、最後までジョーカーを持っていた人が負けです。

バリエーション

  • 人数が多い時はトランプ1デッキ52枚をさらに加えた、105枚のトランプで遊ぶことがあります。
  • ジョーカー1枚を加えるのではなく、Q1枚(場合によっては必ずQ) を除いた51枚のカードで遊ぶこともあります。 このときはいずれかのQが最後まで残ることになります。 (正確にはこのルールのことをOld Maidと呼び、 ジョーカーを加えるルールはOld Jokeと呼びます)
  • 1回負けたら1ライフを失うという遊び方もあります。 最初はみんな3ライフを持っていて、3ライフ全て失うとゲームに負けます。
  • ジョーカー1枚を加えるのでも、Qを抜くのでもなく、 カードを配る前に1枚裏向きのまま無作為に抜くという遊び方もあります。 この場合は、裏向きで抜かれたカードと同じランクのカードが最後まで残り、 抜かれたカードはプレイの途中に確認することはできません。 この遊び方は、日本ではジジ抜きと呼ばれています。
  • 右隣の人が直前にペアを作ってプレイから抜けた場合に、 右隣の人からカードを1枚引くのを省略するのではなく、 (直前にプレイから抜けた右隣の人は除いて) プレイに残っている人のうちもっとも右隣に近い人からカードを1枚取るというルールにすることがあります。